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エディブロ ネットセミナー中小塾のための「集客の極意」⑪-チラシの作成法[4]電話を掛けてほしければ…-

執筆者の写真: 森智勝森智勝

この記事は塾生獲得実践会の森智勝氏のご厚意により、全国学習塾援護会のHPから転載したものです。


※このコラムは2014年5月にエディブロ導入塾に配信されたメルマガからの転載です。


これまで「チラシの作成法」についてお話してきました。今回はいきなり、テクニカルな問題です。

チラシの目的は「入塾を促すことではない」と言い続けています。 ホームページを見てもらい、問い合わせの電話を掛けてもらうこと、それがチラシの最大の目的です。ところが、電話をかけてもらうのが目的なのに、電話をかけてもらう工夫がほとんどされていない。ほとんどの塾がそうです。電話をかけるというのは、母親の立場に立つとものすごく勇気がいる行為です。 我々は日常ですから気がつきませんが、塾に電話をするというのはハードルが高い。だから、その心理的負担をできる限り軽くしてあげなければいけません。その方法の一番は何か。電話番号を大きくすることです。電話を掛けてほしいのに、電話番号が申し訳程度に小さくしか載っていないと、母親は掛けづらいものです。多くの塾が、塾名は大きく表記しているのに、電話番号が小さい傾向にあります。

申し訳ない言い方ですが、母親はよっぽどのブランドになっている塾以外は、塾名には興味がありません。そこの塾が「エルメス」ならOKです。「エルメス」というだけで買う人がいますから。でも、そうでなければ塾名には興味がありません。電話番号は塾名と(せめて)同じくらいの大きさにすべきです。

テレビの通販番組を参考にしてください。商品紹介の後に、必ず画面いっぱいに電話番号を表示します。あるいは、商品紹介中も画面の隅に表示し続けています。すべては、電話を掛けやすくする工夫です。

同様に、電話番号周りも重要です。その最初は「受付時間」です。なぜ受付時間がないといけないか。我々の常識と、一般の常識が違うからです。 あなたの塾の出社時間は何時でしょうか。まったく個人塾で、家塾で経営されている方は24時間大丈夫という方もいらっしゃるでしょう。ですが、事務所を借りて賃貸で、あるいは自社ビルで経営されている塾は、朝9時出社というところはまずないはずです。そんなことをすると、1日14時間労働とかになってしまいますから。出社時間が午後の1時~2時で、終了が午後10時頃というところがほとんどです。その間、教室に誰もいないので、電話に出る人がいない。留守電になっている。あるいは留守電にもなっていなくて、鳴りっ放しになっている。

ところが一般の人は、世の中は朝の9時から動いていると思っています。

一般の専業主婦の方が暇になる時間というのがあります。朝、家族を送り出して、洗濯を終えて、――多分、大体10時とか10時半とか、そこで一息つきます。その時間に新聞やチラシを見るのです。塾のチラシに興味を惹かれて電話を掛けてみる-出ない。 問題はここです。前述したように、大きな勇気を奮って電話を掛けたのに相手が出なかった…母親は腹立たしく思うものです。受付時間が表記されていなかったとしたら尚更です。私は午前10時頃からは電話受付ができる体制を整えるべきだと考えていますが、せめて受付時間は明記したい。

電話が通じないとどうするか…同じ日に折り込まれた別の塾に電話をします。そこで話が通じると、そのままレールに乗ってしまいます。

春先にはチラシがいっぱい入ってきます。日に3枚や4枚入っているのも珍しくありません。どこの塾に入ろうかと迷っている人は、候補を2つ、3つくらいは、目の前に並べていると思ってください。せっかく自塾に電話を掛けてくれたのに、他塾に流れてしまうという残念な結果になりかねません。


もう1つ。受付時間が表記はされているが、異常に短い塾があります。 受付時間が、「月曜日から金曜日の午後2時~午後7時まで」となっていたりします。そうすると、一般のお母さんの夕方以降の生活パターンを考えると、とても忙しくてなかなか電話できないものです。夜、暇になるのは、夕餉の片付けをして、子どもを風呂に入れている間、大体8時前後からやっと暇になります。ところがその時間に思い出して電話を掛けようとしたら受付時間が過ぎている。で、別のチラシを見るとそこは受付が午後10時までになっていた、じゃあ先にこっちかけよう、と別の塾へ電話することになります。ですから、7時までとなっている塾は、それだけで何本か自分か気づいていない間に、お客さんを逃しているはずです。


私は業界人ですから事情は痛いほど分かります。授業中は目の前の生徒を大切にしたい。電話が掛かってくると授業が中断してしまい、生徒に迷惑が掛かる…まったくその通りです。しかし一般の保護者(母親)は、そんな塾の事情を知りません。


これはビジネスの基本なのですが、見込み客の「入口」は広ければ広いほどいいとされています。受付時間も長ければ長いほど有利です。通販番組は例外なく24時間受付です。 そして、受付方法も複数用意するといいでしょう。電話・FAX・メール…相手(保護者)の立場に立って考えてください。


電話を掛けてほしいのなら、それを「形」で表すことです。(電話番号に付ける「お申込み・お問い合わせはお気軽に」というキャプションも同じ効果を狙ってのことです。電話を掛ける心理的負担を軽減することを目的としています)


まずは、電話番号を大きくするところから始めてください。

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