エディブロ ネットセミナー 中小塾のための「集客の極意」20-評判を作る[4]-
- 森智勝
- 4月2日
- 読了時間: 3分
この記事は塾生獲得実践会の森智勝氏のご厚意により、全国学習塾援護会のHPから転載したものです。 ※このコラムは2015年2月にエディブロ導入塾に配信されたメルマガからの転載です。
「本当に○○高校に受かるでしょうか?」
…この質問の意味するところは、「不安を払しょくしてほしい」という生徒・保護者の悲鳴のようなものです。ですから、答えは「事実」ではなく「確信」でなければならないとお話しました。具体的には「それはこれからの本人の努力次第ですね」という事実ではなく、「私が○○高校に合格させます」という確信です。
そうお話すると、中には「そんな不確かなことを言うのは無責任だ、合格しなかったときに責任が取れない」という思いを持つ方もいます。
「嘘つき」と罵声を浴びるのが怖いという方もいるでしょう。大丈夫です。あなたが心配するような事態には絶対になりません。
ここまでが前回のあらすじです。
今回は、なぜ「心配するような事態にならないか」という理由をお話します。もちろん、それには条件があります。
あなたが「その生徒が○○高校に合格するため」に本気で、必死で取り組むことです。
本当に本気で、必死で取り組んだのならば、万が一、志望校に落ちたとしても「あなたを責める人」は絶対にいません。
あなたが責められるのは、あなたが手を抜いた指導をした時です。本気で取り組まなかった時です。
実際にあった事例です。 ある生徒が志望校に不合格になりました。塾長がおわびに向かいます。
塾長:この度は当塾の力不足で申し訳ありません。 母親:頭を上げてください、先生。先生のせいではありません。先生は本当によくやってくれました。先生のおかげで息子は最後まで頑張れました。もし先生でなかったら、とっくの昔に息子は諦めていました。息子はこの一年、本当に成長したと思います。ありがとうございます。今度、中学生になる弟も4月から入塾させますので、よろしくお願いします。 塾長:ありがとうございます。
「私が合格させます」と言って、それを真に受ける人はいません。
それで不合格だったからと言って、嘘つきよばわりする人はいません。そんなことではないのです。あなたが真剣にならず、いい加減な指導をして、「それは本人の努力次第だ」と突き放してしまう、その態度が保護者の怒りを買うのです。
とあるセミナー後の懇親会で、某大手塾の批判大会になったことがあります。
曰く「あの塾は合格実績を出すために、無理に上位校を受けさせている。生徒がかわいそうだ」「利益主義で生徒を犠牲にしている」等々。しかし、その塾がそれでも多くの生徒を集めている理由に思いが至っていません。
以前、研修を頼まれた中堅塾は、「今年も全員第一志望校合格!」を売り物にしています。
「すごい実績ですね」と尋ねる私に、現場責任者が「ウチは合格が危ない生徒には志望校を落とさせているんです」と苦々しい顔で答えたのが忘れられません。その塾は生徒数が激減し続けています。
さて、「上位校を目指して最後まで努力させる塾」と「志望校のレベルを落としてでも全員合格を目指す塾」と、どちらが評判を上げるでしょう。言うまでもありませんね。
評判は、文字通り「塾の評価」です。
合格実績や成績向上はそれを数字で表した分かりやすいものです。当然、重要です。しかしそれは必要条件であり、それだけで充分条件ではありません。そのためにどれだけのエネルギーを注げるか。その「目に見えないモノ」を評判にすることができたとき、その塾は「本物の塾」になっています。地域になくてはならない塾です。
ぜひ、そんな強い塾を目指してください。
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