WordPress(ワードプレス)は無料で使えて非常に人気のあるCMSです。
一説によると世の中にあるホームページのうち、三分の一はWordPressを利用しているそうで、もちろん学習塾のホームページでも良く使われています。
そんなWordPressですが、実はトラブルの相談を受けることが多いCMSでもあります。
人気があり沢山のホームページで使われている一方で、オープンソースでありメーカーのサポートがないこと、有志が制作したテーマ(デザインテンプレート)やプラグイン(追加機能)が多く品質にばらつきがあることが要因だと思われます。
この記事ではWordPressのトラブルへの臨み方、解決に向けてのステップについてまとめてみました。
予防
「トラブルを解決するための考え方」と書いておいてなんですが、まずは予防法の紹介です。あなたの体や自動車と同じで、事前に予防をしておくことでトラブルが発生する可能性自体を下げることができます。
アップデートをする
トラブル予防の基本はなんといってもアップデート(更新)です。
WordPress本体、テーマ、プラグインをこまめにアップデートし、常に最新の状態に保つようにしておきましょう。
もしこまめなアップデートをせず、まとめて大きなアップデートを適用しようとすると、内部構造(コード)の急激な変化によって思わぬ不具合が出ることがあります。
そうなると不具合の原因の特定も大変になりがちです。小さなアップデートであれば、万一アップデートによって不具合が発生しても原因の特定やリカバリーが容易になりますので、是非こまめなアップデートを心がけてください。
プラグインの整理
前述のように、プラグインは有志が制作し提供しているものが多いので、なかには保守が終了し長い間放置されているものがあります。
もし保守が終了したプラグインが使われているのであれば、代替プラグインと入れ替えることを検討してください。
そのプラグイン自体に問題は無くても、WordPress本体やテーマ、PHP(WordPressのプラグラム言語)のバージョンアップ等によって、トラブルが発生する可能性があります。
バックアップを取る
WordPressのトラブルは、いつどんな時に起こるのかなかなか予測がつきません。前述のように、アップデートをすることでも不具合が起こる可能性があります。
そのような時に慌てないように、定期的にバックアップを取っておくことをおすすめします。
バックアップを取るためには、プラグインを利用するのが最も簡単です。
バックアップデータ作成用のプラグインは色々とありますが、私はよく下記のプラグインを利用しています。どちらも無料で利用でき、1週間ごとなど定期的にデータベースのバックアップデータを作成してくれます。
トラブルが発生した際の復元も簡単なので、どちらかをインストールしておくことをおすすめします。
ただし、上記のプラグインがバックアップの対象としているのはデータベースのみです。
データベースだけでなくテーマやプラグインもまとめてバックアップを取りたい場合は、下記のプラグインを利用しています。
ちなみに、このプラグインを入れておくと他のサーバーへの引っ越しも非常に楽になります。
「自分のPCにコピーサイトを作って修正や機能追加をテストする」時にも便利なプラグインなので、入れておくとホームページ制作業者に修正やリニューアルを依頼をする際に感謝されるかもしれません。
トラブルへの対策手順
ここからは実際にトラブルが発生した場合の対策手順を書いていきます。
お茶を飲む
...ふざけているわけでありません。
パニック状態で行動するとトラブルが悪化することがあります。まずは落ち着いて、トラブルの状況を把握しましょう。
バックアップを確認する
上記のようなプラグインをインストールしているのであれば、バックアップを確認しましょう。バックアップデータがあることがわかれば、落ち着いてトラブルに対応することができます。
また、場合によっては「復元」をすることで、当面の状況を切り抜けられることがあります。
プラグインやテーマを無効化する
プラグインやテーマをアップデートしたことでトラブルが発生した場合、アップデートが原因だった可能性があります。
プラグインやテーマを無効化し、問題が解消されたかどうか確認することで原因の特定ができます。
エラーメッセージを読む
トラブルが発生した際は大体の場合においてエラーメッセージが表示されます。
エラーメッセージは日本語の場合も英語の場合もありますが、読み込むことでトラブルの原因がわかることがあります。
「エラーメッセージ」で検索する
エラーメッセージを読んでも意味が分からないことが多いと思います。
その場合は「エラーメッセージ」で検索をしてみると、過去に同じようなトラブルが発生した先人たちのブログ記事などがヒットするかもしれません。
この時のポイントは、表示されている「エラーメッセージ」そのものを、そっくりそのまま検索ワードにすることです。
WordPressは利用しているユーザーが非常に多いので、インターネット上に情報がたくさんあることもメリットのひとつです。
サポートフォーラムで質問する
上述した通りWordPressはオープンソースのCMSでメーカーのサポートは得られませんが、その代わり有志による助け合い活動が活発に行われています。
例えば公式のサポートフォーラムに質問をすることで、トラブルの原因と解決法を教えてもらえる可能性があります。
ホームページ制作業者に相談する
これまでに紹介した手順は全て「自力で解決する」ためのヒントです。
トラブルの内容やWordPressに関する知識の多寡によって変わりますが、解消までにそれなりの時間がかかるケースが多いと思います。
もしコストをかけられる場合や保守契約を結んでいる場合は、ホームページ制作業者に相談するのが最も早く解決できるかもしれません。
その場合も、エラーメッセージやエラーメッセージが表示されている画面のスクリーンショットを付けてあげると、さらに早い解決につながる可能性が高いです。
もちろん、「塾サイトプロ」でもWordPressの修正やトラブルの解消を承っております。
是非お気軽にお問い合わせください。
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