去る11日、GoogleのAIチャット「Bard」が日本語に対応したという発表がありました。
Bard が日本語に対応
AIチャットブーム(?)の火付け役となったOpenAI社の「ChatGPT」、そのOpenAI社の技術を利用したMicrosoftの「Bing」に続き、Googleの「Bard」が参戦し、3つ巴の覇権争いが本格化します。
そこで、「ChatGPT」「Bing」「Bard」について同じ質問を投げかけ、どんな回答が得られるのか比較をしてみました。
【質問内容】
私は塾の経営者です。保護者向けの説明会を開く際に気を付けるべきポイントを5つ提示してください。
1.ChatGPT(OpenAI)の回答
保護者向けの説明会を開催する際には、以下のポイントに注意することが重要です。 1.目的を明確にする 2.要点を絞る 3.質問に答える 4.視覚的なアイテムを活用する 5.アフターケアを考慮する
全文は以下の通りです。
2.Bing(Microsoft × OpenAI)の回答
保護者向けの説明会を開く際に気を付けるべきポイントについて、以下の5つがあります。 1.保護者が知りたいことを事前に聞き取り、説明会の内容を決める。 2.説明会の目的を明確にし、保護者が理解しやすいように説明する。 3.資料やパンフレットを用意し、保護者が持ち帰ってもらえるようにする。 4.質問や相談に対して、丁寧かつ迅速に対応する。 5.説明会後にアンケートを実施し、保護者の声を反映する。
全文は以下の通りです。
3.Bard(Google)の回答
塾の経営者として、保護者向けの説明会を開く際に気を付けるべきポイントを5つ挙げます。 1.説明会の目的を明確にする。 2.保護者のニーズを把握する。 3.説明会をわかりやすく簡潔に行う。 4.質問に答えられるように準備する。 5.説明会後にフォローを行う。
回答の全文は以下の通りです。
細かな違いはあれど、どのAIチャットからも似たような回答が得られました。
「保護者向けの説明会」というある程度「型」が決まった事柄についての問いかけだったことが影響しているかもしれません。
しかし、Bingが端的な回答のみを表示したのに対し、ChatGPTやBardは回答の根拠となるような文章も追加されているなど、差異が見られる部分もあります。
現状AIチャットの活用方法については、正確な回答を求めるのではなく、文章の下書きや何らかのアイデアを得るために利用するのが効果的だと思われます。
そういった意味では、複数のサービスを利用して得られる情報の幅を広げることは、理にかなっているかもしれません。
また、得られる回答の正確性を担保する、という意味でも複数のサービスを並行して利用することを推奨します。
医療の世界でセカンドオピニオンを求めることが定着したように、AIチャットの利用についても複数のAIと対話をすることが一般的になるかもしれません。
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