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中小塾のためのマーケティング講座90 地域一番塾になる[2]

  • 執筆者の写真: 森智勝
    森智勝
  • 2024年8月30日
  • 読了時間: 5分

この記事は塾生獲得実践会の森智勝氏のご厚意により、全国学習塾援護会のHPから転載したものです。

2011年2月私塾界掲載分


-地域一番塾になる方法-


塾はビジネスとして社会貢献する存在

先月号では「生き残りを賭けた地域一番塾になるための競争」に参加する決意の重要さをお話しました。その重要さについて別の観点から補足します。

我々の行動は大きく二つに分類されます。

1つが個人的活動であり、もう1つが社会的活動です。前者の代表が趣味で、後者の代表がビジネスとボランティアです。

個人的活動とは、その行為が他者や社会に対して何の影響力も持たない行為です。あなたが部屋で弾き語りをするのも本を読むのも自由です。それは、あなたの人生を豊かにするための大切な要素です。しかし、そのことによって迷惑を被ったり、恩恵を受ける人はいません。

それに対してビジネスやボランティアは、確実に社会に対する貢献を目的としています。(本来、マイナスの貢献も含まれるのですが、ここでは触れないことにします。)

ビジネスとボランティアの違いは、対価を期待するかどうかという点にあります。ボランティアの意味を「自己犠牲」と勘違いしている人がいますが、それは間違った解釈です。自らの余力(お金・時間・労働力)を提供するのが本来のボランティアです。

さて、我々は言うまでもなくビジネスとして塾経営をしています。ビジネスを通して社会貢献する存在です。

すると、社会貢献するためには当然のことですが「存続」が最も重要な使命になります。

あなたには釈迦に説法になりますが、企業は(それが法人か個人事業主かに関わらず)拡大再生産を目指さなければ衰退する存在です。

かつての拡大発展時代は難しいことではありませんでした。市場が年率十%拡大している業界では、去年と同じことをしていても自然に業績が十%伸びる計算が成り立ちます。

しかし、現在のように縮小均衡の時代になると、昨年と同じことをしていたのでは自然に業績が悪化することになります。「昨年並み」は、拡大再生産を必死で目指す過程において一時的に表面化する現象に過ぎません。

また、縮小均衡市場では獲得シェア一番の企業と2番の企業には圧倒的な差が付くことは常識です。マーケティングにおけるナンバーワン戦略は言い古されていますが、今でも重要なことに変わりはありません。

日本で一番高い山を知らない人はいませんが、日本で二番目に高い山を知っている人もほとんどいません。(その差は六百メートルに満たないにも関わらず…です。)

我々が地域一番塾を目指さなければならない理由がココにあります。その覚悟と実践がなければ、「昨年並み」も難しく、結果として社会貢献も実現できなくなるのです。

評判を作るために1日1時間を費やす

私は塾訪問をするとき、近所の子供に尋ねることがあります。 「○○塾ってどんな塾?」

その時、例えば「怖い先生がいて、もの凄く厳しい塾。あんな塾、行きたくない」と反応があれば安心です。1つの評判が作られているからです。

その子どもは「行きたくない」かもしれませんが、そうした塾、厳しいけれども成績が上がる塾を求めている人が自然と集まってきます。

問題なのは、地域の子供たちが「知らない」と評する塾です。人は、知らないところには近づかない性質を持っています。あなたも初めての飲み屋に入るのは勇気が必要なはずです。

先月号で「何で地域一番を目指しますか?」と問い掛けたのは、この評判をつくるために絶対不可欠な要素だからです。

繰り返しになりますが、これは他者から与えられるものではありません。あなたの理念、得意不得意に関わることです。問題は、決めたコンセプトにどれだけ徹底できるかということです。地域の人に「ココまでやるか。凄い!」と言わせないと評判は作れません。評判の作れない塾は、その徹底が弱いのです。

こんな例があります。

その塾は「小学生が集まる塾」を目指していました。ところがチラシを作る段階で、「とは言え中学生も欲しいし、高校生も欲しい」と考え、結局、総花的な構成のチラシを作ってしまいました。これでは、そのチラシを見た保護者が「ここは小学生の指導に定評のある塾だ」とは思いません。

以前もお話したことがありますが、ある塾は創業以来、定期テスト一週間前から早朝学習会を実施しています。

朝の6時台にテスト対策授業をしているのです。今では保護者有志が朝食を差し入れてくれるなど、地域では評判のイベントになっています。近所のコンビニのオーナーさんですら知っています。そこまでやって初めて「あの塾は面倒見がいい」という評判が作られます。

あなたは何をもってどんな評判を作りますか?

覚悟をすることです。

よく、「全力でやる」とか「必死でやる」と言いますが、単なる意気込みだけなら「三日の命」でしょう。覚悟とは「1日の中で、あと1時間だけそのことに費やす時間を増やすこと」です。

1日1時間ということは1年で三六五時間、3年で千九十五時間です。これだけあれば…本が500冊読める。

例えばですが、ある分野の専門書を5百冊読めば、その道のエキスパートになれます。確実に人生が変わります。そして、その時は「凄い先生」という評判が作られているはずです。

どんな人でも、1日の中で1時間くらいは捻出できるはずです。それが「覚悟」の意味です。その時間を塾の評判作り(地域一番塾作り)に費やしてください。

ある塾長は毎日3通の「直筆の手紙」を書き続け、3年で塾生数を四十人から二百五十人に増やしました。

ある塾長は毎日1時間のポスティングを欠かしません。近所の人にあいさつをしながら回ることを日課としています。

ある塾は授業の予習に1時間を掛けています。今日はどんな方法で生徒を感動させようかと考え、準備をしています。

たかが1時間、されど1時間です。 そんなことをしてまで塾生を増やしたいとは思わない…これまで何度も聞いてきたセリフです。

違う。絶対に違う。そんなことをしてでも塾生は増やさなければならないのです。それは塾というビジネスに携わる者の責任であり義務です。

もうすぐ今年度が終了し、多忙の中、新年度が始まります。ぜひ、来たるべき平成二十三年度に地域一番塾になるための「最初の一歩」を踏み出してください。健闘を期待します。

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